<第2回>小さなブロックに無限の可能性!「プラモブロック」徹底解剖SP

<第2回>小さなブロックに無限の可能性!「プラモブロック」徹底解剖SP

<第2回>小さなブロックに無限の可能性!「プラモブロック」徹底解剖SP

プラモブロック

世界最小クラスのブロック

プラモデルのようにランナーについた状態で切り離して遊ぶ超ミニブロック「プラモブロック」。

 

これまでのブロックとは異なる独自デザインと、最小パーツが2.5mm角の極小サイズが話題を呼び、様々な用途で楽しむユーザーが増えています。

 

今回のエピソードは「プラモブロック」を作る合同会社フィールドワン代表社員の仲知美さんに、「プラモブロック」誕生秘話や、ものづくりに懸ける思いについて語っていただきます。

 

<第1回>2.5mm極小ブロック「プラモブロック」誕生までの波乱万丈

<第2回>小さなブロックに無限の可能性!「プラモブロック」徹底解剖SP

<第3回>プラモブロックが切り拓く「一生ものづくり」の夢

 

◆◇◇◇

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今回は「プラモブロック」の魅力についてたっぷりお伺いしたいと思います。

 

 

仲:

「プラモブロック」はプラモデルのようにランナーについた状態から切り離して使うホビーブロックです。最小パーツが2.5mm角の超ミニサイズなので、緻密な立体物でもバランスよく再現することができます。

 

>:

普通のブロックと同様の遊び方をされる方が多いのですか?

 

仲:

さまざまな遊び方をされる方が多いと思います。プラモブロックの場合は「好きなものをカタチにしたい」そんな思いがある人がフィギュアやプラモデルより手軽に作れる素材として楽しんでくださっていることが多いです。

 

>:

超ミニサイズだからこそ、デザインの自由度が高そうです。

 

仲:

そうですね。サイズ感もブロックというより「小さなパーツ」のような感覚なので、接着や塗装などいわゆる「改造」することもあまり抵抗がなく出来ると思います。私はプラモブロックを「造形玩具」と呼んでいるんですが、ユーザーの方々が自由な発想でプラモブロックの可能性を広げていってくださっているので、その方がしっくりきます。

 

>:

遊びに自由度があることも魅力の一つなのですね。

 

仲:

一例をあげると、モデラーの皆さんがプラモデルのジョイントやディテールアップパーツに「プラモブロック」を活用してくださったりと、ジャンルを問わず、どこにでも入っていけるのが「プラモブロック」 の魅力ですね。

 

◇◆◇◇

>:

「プラモブロック」開発におけるこだわりポイントをお聞かせください。

 

仲:

まず何よりも「どことも違うブロック」を目指したところですね。ブロックメーカーと聞くとレゴさんとカワダさんが有名だと思うのですが、礼儀として、他社のメーカーさんのブロックを安易に真似した商品は作らないと決めて開発をスタートしました。

 

>:

プラモブロックならではのこだわりを是非教えてください。

 

仲:

まずは「ランナーについていること」。そして「ランナーごとに単品販売していること」。お客様は自分の好きな色を好きな分だけ買って、自由創作していただけます。

 

 

>:

創作活動の素材としてピッタリですね。色と形は何種類あるんですか?

 

仲:

色は24色です。ブロック形状は全部で11種あるのですが、それをすべて別ランナーにするのは難しいので、Aパーツ・Bパーツとして、2パターンのランナーを用意しております。

 

 

>:

これだけ色のパターンも豊富に揃えられていてすごいですね。

 

仲:

色作りにもかなりこだわっていますね。樹脂メーカーに依頼してオリジナルのペレットを製造してもらっています。

 

>:

ペレットから作ることでどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

仲:

何年も変わらない色を出し続けることができます。ただでさえ小ロットの中で無理を言って作っていただいている中で、色にもこれだけこだわっているので、よく製造の方とも喧嘩しながら作っています(笑)

 

◇◇◆◇

>:

他にもこだわりがありますか?

 

 

仲:

ブロックの接合方法もこだわりました。ブロックの接合方法は各社違いがあり、その構造によって遊び方やパーツの展開が決まる大切な部分です。例えば羽板で凸を保持するタイプのブロックは接合後にスライドできますが、「プラモブロック」の場合は1つの穴に1つの凸という圧入方式を採用しているのでスライドができません。

 

>:

たしかに、それは遊びとしても大きく違ってきますね。

 

仲:

さらに言うと、「プラモブロック」の凸部分は円ではなく四角なので、接合後に回転させることもできません。ぱっと見では普通のブロックと似ているのですが、よく使っていただいているお客様には「似て非なるもの」とおっしゃっていただけますね。

 

>:

かなり独自性を意識して商品開発をされたことがよく伝わってきました。

 

仲:

独自性でいうと、最大のこだわりは「縦・横・高さ比が同寸の正立方体」であることです。正立方体だからこそ、ドット絵などもイメージそのままに立体にすることができます。

 

>:

たしかに、普通のブロックは扁平だったりしますものね。

 

仲:

ブロックの黄金比があるようなのですが、私たちはあえてそれを守らなかった。おかげさまで独自性の高い商品になりました。

 

◇◇◇◆

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ここまで話をお伺いしてきて、もともと金型屋さんだったとは思えないほど、プレイバリューを意識された商品作りをされているなと感じます。

 

仲:

金型屋のこだわりを言っても細かすぎて伝わらない気がするのですが、、

 

>:

ぜひお聞かせください!

 

仲:

ランナーのゲート形状(ランナーとブロックの接合部分)をよーく見てみてください。ただ繋がっているのではなく、くさび形になっていますよね。

 

 

>:

あっ、ほんとだ。

 

仲:

この形状によって「手で取ろうと思えば簡単に綺麗に取れるけど、取ろうと思わないと取れない」絶妙なバランスを実現しているんです。

 

 

>:

ニッパーを使わなくても作れるのですね。

 

仲:

はい。基本的にはニッパーを使っていただいたほうがブロックとしての組み合わせ精度が上がるので推奨していますが、ニッパーが無くても遊んでいただけます。このゲート形状には、工業製品の金型を長年作り続けてきたからこそのノウハウが詰まっているんです。

 

>:

これだけゲート形状について熱く語られたのは初めてです(笑)

 

仲:

他にも金型に関するこだわりはいっぱいあるのですが、これ以上は企業秘密ということでお願いします(笑)

 

 

▲プラモブロックの開発金型。この中には熟練の技術が凝縮されているのだ。

 

◇◇◇◇

一つの小さな「プラモブロック」には、たくさんのこだわりが散りばめられていました。そのこだわりを感じながら遊ぶと、また違った楽しみ方が発見できるかもしれませんね。

 

次回、「プラモブロック」の今後の展開について語っていただきます。

 

To be continued <第3回>プラモブロックが切り拓く「一生ものづくり」の夢

 

取材・文・写真:小縣拓馬

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プラモブロック

可能性は無限大 世界最小クラスのユニークなブロック

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