<第2回>ギネス世界記録達成!山形県長井市から「KENDAMA」文化を届ける

<第2回>ギネス世界記録達成!山形県長井市から「KENDAMA」文化を届ける

<第2回>ギネス世界記録達成!山形県長井市から「KENDAMA」文化を届ける

山形工房

競技用けん玉「大空」製造元

誰もが一度は遊んだことのある日本の伝統的遊び「けん玉」。

 

山形県長井市は「けん玉のふる里」として、町をあげて「けん玉」の普及に取り組む全国有数の「けん玉」のメッカ。ここ長井市で唯一、かつ、競技用けん玉の生産日本一を誇るメーカーが「山形工房」です。

 

今回のエピソードは、日本のけん玉文化を牽引し続ける山形工房、代表取締役社長の梅津雄治さんに、けん玉文化の歴史や、けん玉作りへの思いについて語っていただきます(全2回)

 

◆目次◆

<第1回>競技用けん玉生産日本一。山形工房が切り拓く「けん玉」の道

<第2回>ギネス世界記録達成!山形県長井市から「KENDAMA」文化を届ける

 

◆◇◇◇

>:

今回は梅津さんのこれまでに至る道のりをお伺いできればと思います。

 

 

梅津:

祖父がけん玉づくりを始めたので、子供の頃からけん玉が身近な環境にありましたが、かといって小学生時代に熱中して自分が一番上手だったかというとそうではなくて(笑)

 

>:

たしかに、実家がけん玉メーカーというだけでプレッシャーがありそうです。

 

梅津:

この地域はスキーや水泳なども盛んなので、けん玉もたくさんある楽しみの一つ、という感じでしたね。そして私は次男坊で兄が会社を継ぐことになっていたので、東京の大学を卒業後、東京で警視庁に入庁しました。

 

▲謙遜する梅津社長だが、難易度の高い技をさらりとやってのける。けん玉道四段の腕前だ。

 

>:

まったく違うキャリアを歩まれていたのですね。そこから山形工房に入社されたきっかけが何かあったのでしょうか?

 

梅津:

ちょうどインターネットを通してけん玉文化が海外に広がり始めた時期で、夏休みに帰省したときに兄がホームページを作成していたんです。世界中から来る問い合わせやメッセージへの対応が必要になっていたからです。

 

>:

ちょうど会社としての転換点だったのですね。

 

梅津:

はい。当時は作る専門の製造工場でしたが、営業を強化して情報発信を強めていこうという時期でした。そこで兄から相談を受け、私が海外進出も含めた営業を担ってみようと思ったんです。2009年より、私が社長として営業を担い、兄が会長としてものづくりに徹しています。

 

◇◆◇◇

>:

営業、海外進出がご入社時の大きな課題だったかと思います。そちらのほうの展開状況はいかがでしょうか?

 

 

梅津:

おかげさまで累計で40カ国以上の国々に展開をしております。2013年ごろには欧米を中心にスタイリッシュに技を決めるけん玉がブームになり、いまでは「KENDAMA」という名前が世界基準になりました。

 

>:

海外から輸入されたものが日本で「けん玉」に生まれ変わり、世界中に「KENDAMA」として逆輸入されていったのですね。

 

梅津:

ブームと同時に世界中で似たような形状の製品が出回ったり、苦労もたくさんありましたが、弊社の競技用けん玉のブランドである「大空」の認知度向上に努めてまいりました。アプリも新たにつくり、日本語と英語でけん玉技動画や、全国のけん玉教室の場所などを発信しています。

 

>:

アプリも作られているとは、すごいパワーの掛け方ですね。

 

梅津:

しっかりとした情報を提供さえすれば、誰でもすぐに楽しく上達できるのがけん玉の魅力です。少しでもけん玉を身近なものと思っていただきたいという一心でやっています。

 

◇◇◆◇

梅津:

さらに新たなユーザーにけん玉文化の価値を届けるためにチャレンジしているのが「福祉けん玉」です。

 

▲福祉けん玉「大晴」。競技用けん玉「大空」よりも皿が大きく設計されている。

 

>:

一般的なものよりもお皿が大きいですね。

 

梅津:

お皿を大きくして、なおかつ軽量化しています。なかなか技が決まらなくて挫折してしまう方もいるので、おもいっきり簡単にすることでけん玉の楽しさを体感していただく。なおかつ、けん玉の効用が認知症予防に役立ったり、膝腰の老化防止にも役立つという研究もなされています。

 

>:

生涯スポーツとしての「けん玉」が新たな市場を広げていきそうですね。

 

梅津:

けん玉は電池もいらないですし、一本あればどこでも多種多様な楽しみ方ができます。まだまだこの魅力を伝えきれていないので、けん玉の価値を海外も含めて多くの人たちに感じていただき、けん玉を楽しむ人を増やしていきたいなと思います。

 

◇◇◇◆

>:

ここ山形県長井市は「けん玉のふる里」として2016年にはギネス記録(当時)も達成されました。

 

 

梅津:

114人連続して大皿にのせるというギネス記録ですね。市内の5歳から70代のお年寄りまで多くの方が参加して達成しました。長井市は町をあげて「けん玉による町おこし」に取り組んでいて、「けん玉のとめけんを成功すれば生ビール無料!」といったような「けん玉チャレンジ」も町中の店で楽しめるんですよ。

 

 

>:

それは面白そうですね!そんな町を支える唯一のけん玉メーカーとして、今後達成していきたいことをお聞かせください。

 

梅津:

まずは「競技用けん玉」生産日本一のメーカーとして、競技者の方々に認めていただける商品を作り続けること。我々のつくるけん玉で「技が出来るようになった!」と言っていただける瞬間が一番嬉しいですから。

 

 

梅津:

そして、けん玉協会のスローガンに「けん玉のひびきは平和のひびき」とあるように、けん玉は言葉が通じなくてもコミュニケーションツールになる「平和」なものです。なので、海外を中心に、多くの方にけん玉を手にとっていただける環境づくりは続けていきたいですね。

 

 

◇◇◇◇

「けん玉のひびきは平和のひびき」。その言葉を体現するように、山形工房を中心とする山形県長井市の町には、けん玉を囲むたくさんの笑顔がありました。

 

 

みなさんもけん玉、久々にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?いつでも、だれでも、どこでも楽しめるのがけん玉の魅力です!応援します!Cheers!

 

取材・文・写真:小縣拓馬

 

Youtubeチャンネルにて梅津社長の技動画も配信中!

 

【是非Episoze公式SNSのフォローもお願いいたします。】

Twitterはこちら

Facebookはこちら

Youtubeチャンネルはこちら

Instagramはこちら

Cheer! を送る
2
<第2回>ギネス世界記録達成!山形県長井市から「KENDAMA」文化を届ける

山形工房

競技用けん玉「大空」製造元

山形工房のエピソード