<第3回>ボードゲームメーカー「プロトクラフト」が切り拓く「個人メーカー」の可能性

<第3回>ボードゲームメーカー「プロトクラフト」が切り拓く「個人メーカー」の可能性

<第3回>ボードゲームメーカー「プロトクラフト」が切り拓く「個人メーカー」の可能性

プロトクラフト ProtoCraft

ボードゲーム×ミニチュア

いま、SNS上で大きな話題を集めている新進気鋭のボードゲームメーカー「プロトクラフト」。立体フィギュアとボードゲームを融合させたコンセプトで、新たなゲームカテゴリを切り拓いています。

今回のエピソードは同メーカー代表の一瀬大地さんに、商品への思いや商品づくりの裏側について、<全3回>にわたって語っていただきました。

 

◆目次◆

<第1回>ボードゲーム×ロボットメカ!?話題のゲーム「コロウラ」の魅力に迫る!

<第2回>個人メーカーの奮闘。「コロウラ」&「メックメイカー」誕生秘話

<第3回>ボードゲームメーカー「プロトクラフト」が切り拓く「個人メーカー」の可能性

 

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プロトクラフトが誕生するまでの道のりをお聞かせください。<第1回>で、幼い頃から「弱い量産キャラ」が好きだったとおっしゃっていました。

 

一瀬:

父がプラモデル好きで、その父に影響を受けて小学生の頃からプラモデルが好きでした。一番影響を受けたのは「ゾイド」で、からくり仕掛けのようなギミックで実際に動く玩具が好きでしたね。

 

 

一瀬:

そして、とあるプラモデルコンテストで入賞したことをきっかけに、気づいたら「プロモデラー」を目指すようになっていました。私は広島出身なのですが、高校の頃に電撃ホビーマガジンで「プロモデラー募集!」と書かれた小さな求人記事を見て「これに応募するしかない。上京せねば!」と思い立ち、大学から東京にやって来ました。

 

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上京して実際に応募されたのですか?

 

一瀬:

大学1年の時に作品を編集部に持ち込んだらデビューが決まって、「プロモデラーになる」夢が叶いました。しかしその一方で、一流のプロモデラーの実力を目の当たりにし、自分が到底届かない世界があるという現実も思い知らされます。

 

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大学では何を専攻されていらっしゃったのですか?

 

一瀬:

大学では工学部でロボット工学を専攻していました。思い出深いのは学部の中で色々な技術を持つ仲間を集めて「ゾイド」を作ったことです。

 

▲一瀬氏が大学時代に制作したゾイド。(参考動画はこちら 引用:gigazine)

 

一瀬:

リアルに歩行する「モルガ(芋虫型)」と「デススティンガー(サソリ型)」を作ったのですが、玩具業界の方々の間でも話題になり、それがきっかけで玩具業界に就職することになります。

 

◇◆◇◇

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実際に仕事はどのようなことをされていたのでしょうか?

 

一瀬:

玩具の企画と開発ディレクションが主な仕事でした。メーカーの方々の意向を汲み取りながら、実際に企画を具現化していくお仕事です。

 

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自身で作るというよりはディレクション側だったのですね。

 

一瀬:

自分でもジオラマを作ったりと、一部ものづくりにも携わらせていただきました。企画をメインにしながら、いざとなったら自分でも立体物を作れるというのが私の特徴で、それがこうして今の事業に繋がっているのかなと思います。

 

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独立を思い立ったきっかけは何かあったのでしょうか?

 

一瀬:

自分で考えて、自分で作って、自分で増やして、自分で宣伝して、自分で売るという、割と当たり前な事にずっと憧れていました。以前の職場も非常に楽しかったのですが最終的には、企画もデザインも立体物も全て自分で手がけた商品が世の中に出ることのワクワク感が抑えきれずに、会社を飛び出すことを決意しました。

 

◇◇◆◇

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創業以来、「コロウラ」、そして11月には「メックメイカー」を発売予定です。あらためてそれぞれの商品の魅力をお聞かせください。

 

一瀬:

「コロウラ」は老若男女、場所を選ばずに楽しんでいただけるボードゲームです。

 

 

一瀬:

意外と「隙間時間で遊べる」ボードゲームって市場にあまり無いのではないでしょうか。「コロウラ」は気軽に遊べるので、たまにある親戚の集いなどでも活躍してくれると思います。

 

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「メックメイカー」はどちらかというと大人向けとおっしゃっていました。

 

 

一瀬:

そうですね、「メックメイカー」は時間も場所もお金も食いますので(笑)。個人メーカーがどこまで複雑な商品を作れるのか、というのを私自身も試してみた商品になっています。「メックメイカー」の売れ行き次第で、今後の「プロトクラフト」の方針も大きく変わってくると思います。

 

◇◇◇◆

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最後に今後の「プロトクラフト」の展望をお聞かせください。

 

一瀬:

目指しているのは「個人メーカー」として弱者の戦い方を極めること。大手メーカーがチームプレーで商品を作るのも素晴らしいことだし、それでしか作れないものもたくさんあると思うのですが、私は「個人でどこまでやれるか」というのを一回試してみたい。昔よりも個人がものを作るハードルは下がっているのでチャンスはまだまだ広がっていると思っています。

 

 

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さきほど、どこまでやれるかを試している最中だともおっしゃっていました。

 

一瀬:

「プロトクラフト」の名前の由来はプロトタイプの「プロト」。とにかく思いついたアイディアを形にしてお客様に素材のまま提供したいという思いでやっています。これまで2商品発表してきましたが、今後も個人メーカーならではの腰の軽さで新しい商品を提案し続けたいと思います。

 

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どこかで会社として組織化することを考えられないのですか?

 

一瀬:

むしろ、私のアイディアはいずれ古くなると思うので、そうなったときは自分と同じような個人クリエイターをサポートする側に回りたいなと思っています。

 

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あくまで個人、弱者の戦いを極める。ガンダムの「ザク」やゾイドの「モルガ」が好きなのと通ずる部分がありますね(笑)。

 

一瀬:

そうですね(笑)。私は大手と個人、どちらの強みも理解しています。個人は大手がカバーできないような隙間市場を狙っていく。世の中に求められているものを提供する上で、そういうパターンもあっていいのかなと思っています。これからも弱者の戦い方を極めてどんどん攻めていきたいですね。

 

 

◇◇◇◇

個人メーカーの可能性を追求し続けるプロトクラフト。

 

 大手メーカーからは生まれにくい自由な発想で、今後も次々と新たな商品が誕生しそうです。応援します!Cheers!

 

取材・文・写真:小縣拓馬

 

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