イタリア留学から木製模型。 0から歩んだ女性開発者の道

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ウッディジョー

木製帆船・建築模型キットの企画、製造、販売

◆◇◇◇

ベテランの男性が目立つ社内で、ひときわ目立つ女性開発者がいる。

東海道五十三次シリーズを担当する、柴田紗美だ。

 

 

「うちは小さい会社なんで、私は商品開発だけでなく、ホームページから説明書作りまでなんでもやります。パソコンが使えるっていうだけで重宝されますから(笑)」

 

そう笑う柴田の元には、多岐にわたる仕事が舞い込む。

まさに獅子奮迅の働きぶりだ。

 

◇◆◇◇

そんな柴田も、始めは模型作りは全くの未経験だった。

 

 

「最初は社長に事細かに指示してもらってなんとか作っていました。ようやく今担当している東海道五十三次シリーズでは、自分らしさも盛り込めるようになってきましたね。」

 

「『新居宿』は実際に現在も残ってる関所なのですが、何回も建て直しをしているので、今の状態と昔の状態をミックスさせて古ぼったさをあえて表現しています。」

 

◇◇◆◇

そんな、柴田は異色の経歴の持ち主だ。

 

 

「高校を卒業してからイタリアに6年間、彫刻専攻で留学していました。」

 

イタリアから帰国後、建築関係の就職先をネットで探していたところ、偶然にもウッディジョーに行き着いた。

 

 

「メールを送って社長に会って、『働かせてください』と言いました。最初は社長から『よく考えなさい』と言われたのですが、その後すぐに『よく考えました。働きたいです』と言って無理やり飛び込みましたね(笑)」

 

彫刻で馴染みのある「木」で、部分ではなく全体を設計できる模型作りにすっかり魅了され、全くの未経験から飛び込んで9年になる。

 

いまやウッディジョーには欠かせない存在だ。

 

◇◇◇◆

そんな柴田に、この仕事の楽しさを聞いてみた。

 

 

「図面で考えた平面が、自分で組んで立体になる瞬間はやはり楽しいですね。作ってみるとだいたいヘマしていることに気づくんですが(笑)」

 

そんな彼女だからこその展望が広がる。

 

「将来的には日本だけでなく、ヨーロッパの建物もやってみたい。あとは、若い人も巻き込める商品を作ってみたいですね。」

 

イタリアで彫刻を学んだ、女性模型開発者。

 

 

 

異色の経験を持つ彼女が、日本の木製模型の未来を切り開いていきそうだ。

(おわります)

取材・文・写真:小縣拓馬

 

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東海道五十三次 新居関所
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