<第3回>目指せ20周年!広がり続ける「ほねほねザウルス」ワールド!

<第3回>目指せ20周年!広がり続ける「ほねほねザウルス」ワールド!

<第3回>目指せ20周年!広がり続ける「ほねほねザウルス」ワールド!

カバヤ食品 玩具菓子

玩具菓子の製造・販売

 

玩具菓子(いわゆる食玩)の老舗、カバヤ食品にお邪魔してお話をうかがうエピソード第3回。今回は同社の男児向けオリジナル玩具菓子「ほねほねザウルス」の秘密を聞いてみましょう。

 

「ほねほねザウルス」は恐竜の「ほね」をモチーフにした組み立て式のデフォルメフィギュア。パーツ同士を組み替えて遊べたり、暗闇で光らせる蓄光ギミックなどが好評を博し、2002年の開始以来17年間続く定番シリーズです。

 

 

◆目次◆

<第1回>玩具菓子の源流を辿る!カバヤ食品に眠る「玩具菓子伝説」

<第2回>生誕40周年!お菓子売り場の宝石「セボンスター」開発の舞台裏

<第3回>目指せ20周年!広がり続ける「ほねほねザウルス」ワールド!

 

◆◇◇◇

>:

「ほねほねザウルス」はずっと吉田さんがご担当なのでしょうか。

 

吉田:

そうですね、私が立ち上げて、ずっと担当しています。今年で17年目になります。

 

 

>:

メインユーザーはどのような子達なのでしょうか?

 

吉田:

6歳から8歳ぐらいの、小学校低学年男児ですね。テレビヒーローを卒業し、現実世界の遊びやいろんなものに目覚めたような子供達が多いと思います。

 

>:

シリーズ誕生のきっかけは何かあったのでしょうか?

 

吉田:

私が最初に手がけたオリジナル玩具菓子で、頭と体と足がボールジョイントでつながっている「どっきんモンスター」というシリーズがあったんです。オオカミ男の頭にドラキュラの胴体、フランケンシュタインの足とか、そういう組み換えができるシリーズです。

 

>:

なるほど。

 

吉田:

当時、実地調査をやっていたとき、子供達が「どっきんモンスター」で遊ぶ姿を観察していたら、主役よりもガイコツに対する反応がとにかくよかったんです。やっぱり「ほね」が人気、「ほね」なら恐竜だな、という単純な考えで「ほねほねザウルス」を着想しました。

 

>:

「ほね」モチーフは調査の結果だったのですね。

 

吉田:

はい。そしてさらに、せっかく「ほね」で白いのだからと、蓄光素材で暗闇で光るギミックも入れてみました。そうやって、光る恐竜の「ほね」を組み立てたり組み換えて遊べる「ほねほねザウルス」第1弾が出来たのが2002年のことでした。

 

◇◆◇◇

>:

第1弾の思い出はありますか。

 

吉田:

これはほろ苦い思い出ですが、ラインナップに入れていた「げんしじん」があまり売れませんでした。当時は食玩ブームだったこともあり、シリーズ全体としては販売好調だったのですが、キャラクターごとの人気差が大きかったんです。

 

▲第1弾「ほねほねザウルス」のパッケージ。

 

>:

何か対策は練られたんですか?

 

吉田:

第2弾からスペシャルパーツを入れました。各個にスペシャルパーツが付いていて、そのパーツを全部集めて組み替えることで何かができる、という仕掛けを始めたんです。それが好評でいまだに続けています。

 

>:

「スペシャルパーツ」以外に、シリーズを通してこだわっているポイントはありますか?

 

吉田:

色々こだわりはありますが、「子供達が楽しく遊んでいただけるように」というところは心がけています。組み立てを難しくしすぎないことや、「組み換えしたくなる面白パーツ」「変形ギミック」「知名度は低いけど、形が面白い恐竜」などといった新しい要素を入れることを意識していますね。

 

>:

「恐竜」「組み換え遊び」「蓄光」を軸に、新しい要素を加え続けることで、ここまでの人気シリーズへと成長されたのですね。

 

清水:

もちろん「蓄光」「恐竜」「組み換え遊び」がシリーズの軸ではあるのですが、実はそれ以外にも進化の可能性があると感じています。

 

>:

と、おっしゃいますと?

 

清水:

例えば、「格好いい色にしてほしい」という要望を受けて「ブラックほねほねザウルス」や「ダークほねほねザウルス」をやってみたら結構評判が良かったんです。

 

>:

「蓄光」ではない商品展開の可能性も広がったということですね。

 

清水:

はい。同様に、「デザインコンテスト」と題してお客様が応募してくれたデザインの恐竜を実際にリファインして商品化する、という企画を実施したのですが、応募してくださるデザインは恐竜というより「怪獣」が多かった。そして、フタを開けてみたらその「怪獣」がものすごく売れ行きよかったんです。

 

 

吉田:

ド派手なパーツも付いていて、普通の「恐竜」より格好いい感じもしますからね。

 

>:

なるほど。「恐竜」という枠組みだけにとらわれない進化の可能性が「ほねほねザウルス」には秘められているのですね。

 

◇◇◆◇

>:

シリーズ立ち上げから17年、一貫して吉田さんが企画に携われています。

 

吉田:

私が恐竜の種類やラインナップの企画、商品デザインのラフ画から図面作成まで全てやっています。

 

 

>:

企画だけでなくデザインや図面作成までやられているんですか!そのスキルは就職してから培われたものでしょうか?

 

吉田:

本格的に実践しだしたのは入社してからですが、元々大学でも美術系を専攻していました。

 

>:

デザインするにあたって意識しているポイントはありますか?

 

吉田:

本来「ほね」がない部分、たとえばマンモスの鼻やライオンのタテガミといった部分も、ほねほねザウルスではアレンジしてほねの形状で再現しています。その方が子供達にとっても生き物図鑑みたいで楽しいですからね。

 

>:

コラボなど、シリーズの幅も広がっています。

 

吉田:

『パズル&ドラゴンズ』や『モンスターハンター』、『エヴァンゲリオン』など、大人向けのコラボ商品も好評をいただいています。また、昨年から始めた「ほねほねザウルスブロックス」も、シリーズの可能性を広げる定番品として期待しています。

 

◇◇◇◆

>:

「ほねほねザウルスブロックス」はどのような商品なのでしょうか?

 

清水:

通常の「ほねほねザウルス」よりもブロック玩具としての要素を押し出した仕様になっています。ジョイントが多いので組み換えがしやすく、パーツもカラフルなので、遊びの楽しみが一層増しています。

 

 

清水:

また、基本骨格を構成するパーツには形状が一番安定するPOM(ポリアセタール樹脂)を使っています。通常の「ほねほねザウルス」よりも保持力が高く、大きな物も作って楽しめるシリーズです。

 

>:

これまでのデザインとは違った難しさがあったのではないでしょうか?

 

吉田:

一番大変だったのは頭や手など以外の「個性のない基本パーツ」のデザイン。ほねの意匠を残しながら、ブロックとしての汎用性を突き詰めていくとどうなるか、という部分に苦労しました。

 

▲「ほねほねザウルスブロックス」の基本パーツ

 

>:

17年経っても、まだまだ新しいチャレンジが続きますね。

 

吉田:

ほねほねザウルスはスタートして17年目に突入していますが、引き続き新しい取り組みにチャレンジしていきます。累計でいうと3800万個以上販売してきたロングランシリーズですが、まだまだ満足することなく、「目指せ20周年」で頑張っていきたいと思います。

 

 

◇◇◇◇

男の子の定番玩具菓子「ほねほねザウルス」。20周年の頃には、昔ほねほねザウルスで遊んだお父さんと息子が、一緒に遊ぶ姿も見られることでしょう。

これからも「ほねほねザウルス」のチャレンジに期待しましょう!

 

取材・文:ぬのまる

取材・写真:小縣拓馬

 

Cheer! を送る
8
<第3回>目指せ20周年!広がり続ける「ほねほねザウルス」ワールド!

カバヤ食品 玩具菓子

玩具菓子の製造・販売

カバヤ食品 玩具菓子のエピソード