<第1回>45年間愛され続ける「モンチッチ」の魅力

<第1回>45年間愛され続ける「モンチッチ」の魅力

<第1回>45年間愛され続ける「モンチッチ」の魅力

モンチッチ

キャラクターぬいぐるみ

1974年に誕生したモンチッチは、翌年には海外展開が行われるなど爆発的なヒットとなりました。おしゃぶりができるソフトビニールの顔と手、そしてふわふわのぬいぐるみの体を持つモンチッチは、45年間変わることなく愛され続けています。

 

そんなモンチッチの魅力とこれまでの軌跡を、商品開発担当の野田涼子さん、マーケティング担当の幡野友紀さんご両名におうかがいします。

 

◆目次◆

<第1回>45年間愛され続ける「モンチッチ」の魅力

<第2回>45周年「HAPPY TRIP MONCHHICHI」で広がる輪

<第3回>「かわいい」は正義!モンチッチの魅力とこれから

 

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モンチッチは、今年(2019年)で45周年を迎えました。広く知られている存在とはいえ、改めて、モンチッチについて詳しく教えてください。

 

幡野友紀(以下、幡野):

モンチッチは、1974年に弊社(株式会社セキグチ)から発売されました。セキグチはセルロイド人形やオルゴールなどを作っていたのですが、そのノウハウをもとに誕生したんです。絵本や漫画などの原作があったわけではなくて、商品そのものがオリジナルのキャラクターでした。

 

▲マーケティング部マネージャー 幡野友紀さん

 

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初代のモンチッチは、「モンチッチ男の子」と「モンチッチ女の子」という商品だったんですね?顔や指はソフトビニールで全身はぬいぐるみという、素材の組み合わせが特徴的です。

 

野田涼子(以下、野田):

それは、弊社の歴史があってこそ誕生したものです。もともとセルロイド人形からスタートした弊社が時代の変化と共にぬいぐるみも作っていく中で、ふたつの技術が融合したのがモンチッチなんです。これはほかのメーカーさんにはない、モンチッチならではの強みだと思っています。

 

▲企画開発室マネージャー 野田涼子さん

 

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当時はセキグチさんのお人形シリーズの中の一商品で、ここまで45年も続くとは思われていなかったのではないでしょうか?

 

幡野:

もちろんどんな商品でも長く愛されればいいなという気持ちで作っていますが、モンチッチは発売時から社会現象を起こすほどの大ブームになりました。そういう背景もあり、やはりモンチッチは弊社にとっては特別な存在ですね。

 

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長い歴史の中では、紆余曲折もあったのではないかと思います。何かターニングポイントのようなできごとはありましたか?

 

野田:

大きな節目になったのが30周年(2004年)。私は入社前でしたが、そのときにモンチッチくんとモンチッチちゃんが結婚して、セレモニーが行われました。舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルでセレモニーをして、かなりの盛り上がりをみせました。

 

▲ウェディング姿のモンチッチくんとモンチッチちゃん。

 

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本格的な結婚式とはすごいですね!モンチッチの設定って、カップルだったのですか?

 

野田:

カップルというか、双子だったんです(笑)。ただ、モンチッチはプロフィールをあまり細かくは設定していません。買っていただいた方に、愛着を持って好きなお名前を付けて楽しんでいただいたり、家族としてお招きいただければと思っているんです。つまり、キャラ設定はお客様次第だと思っています。

 

▲ひとりひとりの持ち主にとって、それぞれのモンチッチがいます。

 

野田:

さらに加えると、しゃべったり動いたりするような機能を持ったぬいぐるみはあまり弊社は作りません。感情に寄り添うことができれば、機能はお客様の中で無限大になると信じているからです。ぜひお客様それぞれのモンチッチを作っていっていただきたいと思っています。

 

◇◇◇◇

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モンチッチの開発過程についてお聞かせください。

 

野田:

まずは時代の流行にあわせた色味や、自分的に「こうだとかわいいんじゃないかな?」というイメージを織り交ぜてスケッチや試作を作ります。デザイナーそれぞれの個性や感性があらわれる部分ですね。

 

▲セキグチの社内風景。エントランスには、さまざまなモンチッチが。

 

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社内にデザイナーがいらっしゃるのですか?

 

野田:

はい。デザイナーの中には縫製ができるメンバーもいますので、デザインの仕方はメンバーによって様々です。プランニングからデザインまで、すべて部署内で実行しています。

 

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社外の方と一緒に企画をされることもあるのでしょうか。

 

野田:

そうですね。過去にやった例としては女子高生とコラボして、2010年から2015年に展開された企画「JOLモンチッチ」が私の中で印象に残っています。女子高生を何名か集めて自由に企画を発想してもらったんです。

 

幡野:

モンチッチはその頃、武将などの、いわゆる「日本的」なものだったり、キャラクターとのコラボといった方向性に振っていたのですが・・・

 

野田:

それでは、可愛いものに感度の高い女子中高生にモンチッチを選んでもらえていませんでした。そんなときに、女子高生とコラボして好きにモンチッチを企画してもらったんです。女子高生が企画することでまつげが、3本から5本に増えたんですよ(笑)。

 

幡野:

盛りまつげの発想は私たちにはなかった(笑)。あとボールチェーンをつけたのもこのコラボがきっかけでした。

 

 

野田:

当時はつけまつげや、「バッグにじゃらじゃら」が流行っていた時代だったんです。それから何年かは女子高生との取り組みをさせていただいて、ナチュラルメイクが流行った時代はまつげの数が戻ったりもしました(笑)。

 

幡野:

アイディアをもらうというビジネスチックな感じではなくて、毎回忌憚なく、女子会みたいに楽しくやらせていただきましたね。

 

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モンチッチの自由度の高さがうかがえるエピソードですね。

 

幡野:

「JOLモンチッチ」のおかげで、これまで商品が並ぶことのなかったティーン向けの新しい売場にも商品が並ぶようになりました。トレンドを捉えれば、そうした売場でも取り扱ってもらえるとわかった最初の取り組みでしたね。

 

野田:

このプロジェクトで私自身も成長できましたし、モンチッチも時代に合わせて進化できたと思います。守るべきものは守りながらも、時流ごとに女性たちが「かわいい!」と思うものに変化していく。この自由度の高さがモンチッチの魅力の一つだと思います。

 

◇◇◇◇

1974年の誕生早々から大人気となったモンチッチは、今年で45周年。次回は、45周年の取り組みについておうかがいします。 <第2回>45周年「HAPPY TRIP MONCHHICHI」で広がる輪

 

文:吉川大郎

取材・写真:小縣拓馬

 

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