<モデリズム×マルットイズ対談①>オリジナルロボットの造り方

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特集:フロントランナー 

造形の祭典「ワンダーフェスティバル」や、アート系の創作イベントには、才能溢れる個人のクリエイターが造り出す、個性的な立体作品が組み立て式のガレージキットとして出展されています。そんななか3D造形や3Dプリンターの普及と共に密かな盛り上がりを見せているのが、オリジナルのロボットフィギュアです。

 

ガレージキットから完成品トイ、さらにプラモデルやアニメにもなった「メカトロウィーゴ」の生みの親、小林和史さんと、プロダクト感溢れるデザインセンスと造形がたちまち話題となった新進気鋭の造形作家MiZ(水野功貴)さんに、オリジナルロボットの魅力を語っていただきましょう。

 

◆目次◆

対談① オリジナルロボットの造り方

対談② 温かみのあるロボットデザイン

対談③ ロボット作家になろう!

 

「メカトロウィーゴ」誕生秘話

 

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まずは自己紹介をお聞かせ頂けますでしょうか?

 

小林和史(以下、小林):

モデリズムの小林と申します。もともとは専門学校時代に模型誌「ホビージャパン」で2年ちょっとライターをさせてもらい、そのあと造形屋さんに就職して、しばらく特撮のミニチュア造形などをしていました。

 

 

小林:

CGの勉強は、ちょうど時代的にCGが台頭してきた時期だったこともあって、人の勧めで始めました。会社を辞めてフリーになったあとも造形や模型は好きだったので、CGをやりながらカプセルトイの原型などの仕事を両立していました。

 

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ガレージキットを始めたのは、どのようなきっかけだったのでしょう?

 

小林:

専門学生の頃からワンダーフェスティバル(ワンフェス)に、既存の版権モノの立体を作ったり友人と一緒に出たりしていたんです。2007年ごろに、サンダーロードスタイルという名前で活動している原型師の作品の小物を手伝っていたとき、その方から「オリジナルを作ったら?」と勧められたんですね。

 

それまでオリジナル物を作った事が無かったのですが、その場を借りて一度展示してみるのもいいかなと思って、実在したら自分が乗りたい、カッコいいと思う要素を集めたデザインの「チューブ1号」というロボットを作ったんです。「モデリズム」という屋号を付けたのはそのときですね。

 

▲チューブ1号

 

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最初からロボットを作ろうと考えられたのでしょうか?

 

小林:

子供のころからロボットのプラモデルが好きで、美少女とかは作ったことがなかったんです。だから自然とロボットになりました。幸いチューブ1号は、みなさんからいいリアクションを貰えて、「キットが欲しい」とまで言って頂けました。

 

ところがもともとワンオフを想定して作ったため形状が複雑で、キットにしたらパーツ数が増えてしまったんですね。もっとシンプルな形にしないと大変なことになるということが判ったんです。

 

シンプルでパーツ数も減らせそうで、かつ自分が好きなデザインというものを改めて考え直して出来上がったのが、「メカトロウィーゴ」なんです。

 

マルットイズ・運命を変えた出会い

 

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ではMiZさんからも自己紹介をお願いします。

 

MiZ 水野功貴(以下、MiZ):

もともとデザインも立体も好きで、デザイン系の高校に進学して、普通に趣味で美少女フィギュアとかを作っていたんです。卒業制作もオリジナルのメカ少女みたいなのを作った記憶があります。

 

 

MiZ:

大学は東京工芸大学というデザイン系の大学に進学して、イラストレーションとデザインを専攻したんですが、プロダクトデザインの方に興味が出てきたこともあって、立体物ばっかり、例えば椅子のデザインや家電のデザインだったりとか、そういうものを描いたり作ったりしていました。

 

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そこから現在の活動にはどのように繋がるのでしょう?

 

MiZ:

大学の卒業制作をどうするか考えながらカメラ量販店のエレベーターに乗ったら、そこに千値練さんの35メカトロウィーゴのポスターがあったんですよ。衝撃的でしたね。オリジナルなのに、コア層に向けたデザインじゃない。自分が欲しいと思う形が、そこにある感じでした。

 

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運命的な出会いだったんですね。

 

MiZ:

よくメカトロウィーゴはレトロと言われるんですけど、僕はそこまでレトロに見ていないんです。レトロではないけど、フューチャーでもない。リアリティはあるけどキャラクター性もある。

 

とてもトータルでバランスが取れていて、どんな人が見ても受け入れてくれる幅が広いデザインなんですよね。それを見て「よし、自分もオリジナルメカを作ろう!」と決意したんです。

 

小林:

めちゃくちゃ嬉しい話です。光栄です。何年後かに「子供のころ好きで、僕もこういうの作ってみたんです」って方が現れたら嬉しいなと、漠然と思ってたんですけど、現れたのが早くてびっくりしちゃいました(笑)。

 

MiZさんにお会いしたのは、千値練のメカトロウィーゴが出て3年経ったころでしたね。

 

 

MiZ:

「メカトロウィーゴをデザインした人に会いたい!」と思って、2年前の2017年に「メカトロウィーゴのひみつ展」というイベントが行われたとき、お会いしに行ったんです。どれだけメカトロウィーゴに影響されたかをお話したくて、卒業制作で作ったオリジナルメカを持っていったんですよ。

 

お近づきの印として「メカトロウィーゴに影響を受けて自分なりに作ったのがこれです!」と、その卒業制作を無理矢理、小林さんにお渡ししました(笑)。

▲MiZさんが小林さんにプレゼントした卒業制作

 

小林:

びっくりしました(笑)。だって複製を取っているとはいえ、ワンオフの1個しかないオリジナル作品を、しかもこんなクオリティの高いものを、僕にくれるって言うんですよ。嬉しかったですね。

 

MiZ:

小林さんとの出会いを通じて「マルットイズ」は始まったんです。そして2018年の夏についにマルットイズとして初めてのディーラー出展をしました。この「MAMORU」の白と黒を発表したんですね。それが今年の冬のワンダーショウケースに選ばれて、いまも作品を作って活動しています。

 

▲MAMORU

 

◇◇◇◇

シンプルで丸みを帯びたデザインのロボットは、男女問わず幅広い層のファンを獲得しています。次回はそのデザインの魅力の秘密をおうかがいします。

対談② 温かみのあるロボットデザイン

 

 

取材・文:島田康治(TARKUS)

取材・写真:小縣拓馬

 

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