<モデリズム×マルットイズ対談③>ロボット作家になろう!

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フロントランナー

特集:フロントランナー 

オリジナルロボットというジャンルの創作活動が、近年注目されています。その中心で活動するおふたりに、ロボットへの想い、ロボット作家へのメッセージをうがかいます。

 

◆目次◆

対談① オリジナルロボットの造り方

対談② 温かみのあるロボットデザイン

対談③ ロボット作家になろう!

 

 

ロボデザインを考察する

 

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オリジナルロボット作家として、いま実在するロボットのデザインをどのように捉えていますか?

 

MiZ:

本当に動くオリジナルロボットって、外観のデザインにこだわるところまでいかないのか、あんまりキャッチーなものがないような印象なんです。ユーザーさんにきちんと好まれてるロボットって「ロビ」くらいなのかなと感じています。可愛い系だと「EVOLTAくん」なんかもいますが、全てデザイナーの高橋智隆さんが手掛けられていますよね。

 

小林:

私の場合、そこまで実在のロボットを意識してはいないんですけど、無骨すぎたり、不用意に人に寄せて、若干不気味になっている物もあるのかなと。人との距離感が近すぎる気がするんですよね。

 

自分なりに考えるロボットと人の繋がりは、ある程度、一定の距離を開けておきたいんです。あくまでロボットは「道具」って言うと古い考えなのかもしれないですけど、媚びすぎないデザインが良いかなと。

 

 

もちろんペット系のロボットであれば、それはそれで成功してるんでしょうけど、少しロボットは無機質な存在であって欲しいと思っていて。ちょうど良い距離感を探りながらデザインしたのが、メカトロウィーゴなんです。

 

感情があるかないかも、見る側が判断できる。生活に寄り添ってるんだろうなっていうイメージだけで、それがAI搭載して喋るのか喋らないのか、みたいなところは、見る側の人のイメージに委ねられるデザインを目指したんですね。それが何となく皆さんにも伝わって、あんなに自由に遊んでもらえているのかなと思っています。

 

人気作家、最新のチャレンジ

 

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最新の活動についてもお聞かせください。

 

MiZ:

MAMORUのようなメカに寄ったロボットだけでなく、新しく人型の「TAMOKU」を発表したんです。実はいつか人型を出さなきゃいけないとは思っていたんですが、先に出すと全体のイメージがそっちの方向性に引きずられてしまうので、後回しにしていたんですね。

 

MAMORUを先に発表することで、その系列の延長にTAMOKUがあるようなドラマ性ある流れを組むことができました。

 

▲人型の可動を追求したTAMOKU

 

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やはり人型のロボットは人気が高いのでしょうか?

 

MiZ:

人型の良いところって、ポーズを取らせて遊べるんですよね。これまでは、どちらかと言うと本当のロボットを作っている技術者系の人のウケが良かったんですが、TAMOKUはアクションフィギュアが好きな人の食いつきが良かったんです。

 

もともと新規のお客さんを狙って作った商品だったので、そういう意味では成功したのかなって思っています。本来のマルットイズはMAMORU的な方向なのですが、人型デザインで新しい方向性を示せたかと思いますので、何卒よろしくお願いします。

 

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小林さんの場合、作品ごとに大きく方向性を変えているように感じるのですが?

 

小林:

次はこういうユーザーさんを狙ってみようといった意識はなくて、次にどういうメカを作りたいかなという自分の想いを優先させてるんです。

 

メカトロウィーゴで女性のお客さんも増えて良かったんですけど、チューブ1号みたいなハードなロボをもうやらないのかと思われるのもイヤだなと思って、四角いメカトロチャンクを作りました。そして、さらに極限までシンプルだけどロボットとして成立して、しかも可愛いデザインをやってみたくて、作ったのが「メカトロメイト」ですね。

 

実はメカトロウィーゴを作ったあとに、メーカーさんから今のウィーゴと置き換わるような、マーク2的なものを求められたこともあったんです。でも元あるものをベースに考えようとすると、デザイン的に複雑になったり、結局形状バリエーションにしかならない。でも全く違うものをやろうと作ったメカトロチャンクのガレージキットを、みなさんが受け入れてくれたんですね。

 

おかげで、もっと自由に、自分が好きなロボットを作っていけば良いかなと思えるようになりました。今後どんなものを作るかは決めていませんが、共通しているのは、僕が作るロボットはみんな友達になれる。メカトロウィーゴの仲間のロボットです・・・というところ。そこだけ外すさないようにしつつ、デザイン的には流れが違っていいかなと思ってます。

 

▲メカトロチャンク

▲カラフルなメカトロメイトたち

 

「好き」を追求すれば道は開かれる!

 

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今後の野望・将来像のようなものがあればお聞かせください。

 

MiZ:

作品としてガレージキットでアートロボットを出すことは続けていきたいんですけど、自分の目指す方向は、プロダクトデザイナーなんです。理想としては、こういったロボットのプロダクトデザイナーになれたら嬉しいと思います。実在の配達ロボットや清掃ロボットのデザインを依頼されるのが、夢ですね。

 

小林:

MiZさんは27なので、まだまだこれからですよ。僕はもうすぐ50ですから、将来っていうのもアレなので・・・(笑)。長く自分の好きなものを発表していって、その都度メーカーさんから声を掛けていただいて、この活動を長く続けていければ最高だなって思っています。

 

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これもメカトロウィーゴの影響なのか、ガレージキットや個人製作の世界で、オリジナルロボットが盛り上がっているように感じるのですが?

 

MiZ:

周りのオリジナルロボットやられている作家さんも、売り上げが伸びてきているという話は聞いています。オリジナルというジャンル自体が、昔に比べると確立されてきている印象です。

 

ロボットに限らず、いまは版権モノよりも、そこでしか買えないオリジナルの作品を作っている作家さんとの繋がりを、お客さんも求めているんだと思います。

 

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ではオリジナルロボット作家を目指す人々へのアドバイスをお聞かせください。

 

小林:

やはり自分が好きなものを形にして、ワンフェスで発表して、それをお客さんが直接買って喜んでくださるリアクションを見ることができるのは、とても嬉しいことです。ロボットに限らず、オリジナルを発表するのはすごく楽しいので、興味がある人は気軽にやってみるのがいいのかなと思いますね。

 

MiZ:

「自分がやりたいことをやればいい」としか言えないところがあるんですが、「なにが好きなのか?」とか「どういう方向にしたいのか?」といった、自分の作家性を見極めて活動することをお勧めしますね。

 

本気でやるのであれば、テイストとか方向性を決めて活動することが大事だと思います。複製してイベントで売る場合はお金も掛かるので、本当に考えてからやりましょう(笑)。

 

小林:

「こういうことをやって、こうしたら、一生生活できます」と言えればいいんですけど、僕も1年後にはなにも無くなってるかもしれない不安と共に生きていますから、そこについてアドバイスできることはないんです(笑)。

 

でもいまは、その人自身にそんなに発信力がなくても、誰か発信力がある人の目に留まれば、すぐに拡散する可能性があります。だから日々発信を続けていれば、なにかしら道は開けることがあるんじゃないかと思いますね。

(おわります)

 

 

取材・文:島田康治(TARKUS)

取材・写真:小縣拓馬

 

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