<第2回>インドのために、アクセサリーにできること。

<第2回>インドのために、アクセサリーにできること。

<第2回>インドのために、アクセサリーにできること。

MAYGLOBE by Tribaluxe

インド製アクセサリーの企画・生産・販売

インド製のアクセサリーブランド「MAYGLOBE by Tribaluxe(トリバラクス)」を、2013年に立ち上げた株式会社スプリング。

同社のインドとの出会いは、実はブランド立ち上げから遡ること8年前に及びます。そこから数多くの困難を乗り越え、商品発売に至りました。

 

今回のエピソードは、同社 代表取締役の立花佳代さんに、<全2回>にわたって、創業秘話からインドとの出会い、ブランドに込められた想いについて語っていただきます。

 

◆目次◆

<第1回>インド発のアクセサリーブランド、「Tribaluxe」誕生秘話

<第2回>インドのために、アクセサリーにできること。

 

◆◇◇◇

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前回>、インド製アクセサリーづくりの挫折から、再起を決意するまでの話をお聞きしました。

 

 

立花:

「はい。意を決して再び始めましたが、案の定、『品質管理』の部分で失敗の連続でした。アメリカやヨーロッパ向けの商品だったら合格かもしれませんが、日本向けとなると駄目。この『日本のスタンダード』を理解してもらうのが難しかった。

 

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どのようにしてその壁を乗り越えられたのでしょう。

 

立花:

「現地のサプライヤーとの議論の末、わたしたちのブランド専用生産ラインを作りました。やはり他国向けの生産が混じってしまうと、いくら努力しても品質が安定しないと考えたんです。」

 

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とはいえ、専用生産ラインをつくるのはリスクも伴います。

 

立花:

「そうですね。一定量の発注をし続けないと、インドのメンバーの生活は維持できません。なので、そう決めてからは、たとえ仕事があってもなくても、それを維持するためのお金を送り続けたんです。」

 

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それはすごい覚悟ですね。

 

立花:

これは一種の賭けでした。でもそれくらいしないと、他メーカーと差別化できなくなってしまうと、腹をくくりましたね。」

 

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腹をくくって、何年も向き合い続けた。

 

立花:

「はい。お互いに我慢の時期でした。我々側は投資をしながら、何度も『日本のスタンダード』を伝え続ける。インド側は、少ないロットにも関わらず文句ばかり言ってくる日本人に対する我慢が必要ですよね(笑)」

 

◇◆◇◇

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我慢の時期を乗り越え、どれくらいで目処が立ち始めたのでしょうか?

 

 

立花:

「3年ぐらい経った頃でしょうか。必ず年に数回の現地視察を繰り返していたのですが、徐々に村の生活環境が良くなっていることに気づいたんです。作業場に屋根ができたり、倉庫ができたり、自家発電で電気がつくようになったり。日本では当たり前かもしれませんが、もともとはトイレもインフラも無いような村でしたから。」

 

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働いている現地の方々の生活から、変化が起き始めたんですね。

 

立花:

「もともと『途上国支援』がやりたかったわけではありませんでしたが、私が半ば意地で続けた仕事の為の投資が結果的に彼らの生活水準の向上に繋がっていると気づいたんです。『あれ、これ私いいことしてる?』って(笑)。」

 

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事業の中に、思いもしなかった社会的価値を見出されたんですね。

 

立花:

現地の方々は、貧しい生活ながらも、『ありがとう』と言ってくれるし、『幸せだ』と言ってくれる。それって社会貢献だよねと周囲に言われて、はじめて事業の社会的価値に気づきました。」

 

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徐々に、立花さんのインドに対する想いに変化が出てきたように思います。

 

立花:

「訪問するたびに、少しずつ見える成長が嬉しいんですよ。『これができるようになってる!』という小さな感動の繰り返しが、頑張る原動力になっています。」

 

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事業を続ける中でインドの人々への思い入れも大きくなってきたのですね。

 

立花:

「やはり現地に行くほど、思い入れは強くなりますね。いかに日本という国が恵まれているか、そして少しでも彼らに対して、『アクセサリーにできることがあるんじゃないか』と考えるようになりました。」

 

◇◇◆◇

立花:

「そして今では、『もうここまで来たら、やり抜くしかない』という気持ちです。だって貧しいはずなのに、村の赤ちゃんの数は行く度にどんどん増えるんですよ!(笑)」

 

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なるほど(笑)。彼らの生活を考えると、みなさんの事業が鍵を握っている。

 

 

立花:

「そうなんです。彼らに安定的な生活をしてもらうために、インドでできることをもっとしたい。もっと販売力を上げて、商品もたくさん作りたい。さらに技術を上げて行きたい。そしていまは商品を仕入れることのできていない村にも、アプローチしていきたいんです。インドには素晴らしい手作りの商品がもっとたくさんあります」

 

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いまも立花さんはインドに訪問されているのですか?

 

立花:

「年に数回は必ず行くようにしています。『いつもありがとう』と伝えるようにしています。」

 

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仕組みだけでなく、そういった心のつながりが品質向上を支えているのでしょうね。

 

立花:

「村の人たちは日本がどこにあるのかも知らないし、外国人に会ったことすらありません。彼らにとって、私が訪れることで、『この国の人達に商品が届くんだな』とイメージできることが大切だと思っています。

 

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そういった長年の努力で、他社には無い品質を生み出してこられました。

 

立花:

「他社のアパレルメーカーさんによく言われるのが『インドってちゃんと納期通りに上がってきますか?品質は大丈夫ですか?』ということ。インドって皆そういうイメージを持っていますよね。それだけ痛い目にもあってきたんだと思います。」

 

 

立花:

「わたしたちも完璧ではありません。でもちょっと駄目だからといって、やめるわけにはいかない。わたしたちの事業を生活の支えにしているインド人がたくさんいるし、これまで何年も努力し続けたおかげで今がある。何が何でも続けていきたいと思っています。」

 

◇◇◇◆

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最後に、ブランド「MAYGLOBE by Tribaluxe」に込めたメッセージをお聞かせください。

 

立花:

ものの裏側には、身を削ってものを作ってくれている作り手たちが必ずいます。その努力があるからこそ、我々は豊かな生活を送れているということを、商品を通して少しでも気づいていただけたらなと思っています。」

 

 

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商品を通して、遠いインドに思いをはせる。

 

 

立花:

「メッセージとしてはThats India!』です。インドという国は、誰しもが共通したイメージを持っています。平気で車線を逆走する車を見かけるのも『Thats India!』。一方で、すごいハンドメイドが作れるのも『Thats India!』。他の国にはない、特別なマインドを持つインドの魅力を、商品を通して感じとっていただけたら嬉しいですね。

(おわります)

 

◇◇◇◇

8年にもわたる努力を経て生まれたインド製アクセサリーブランド「MAYGLOBE by Tribaluxe(トリバラクス)」のエピソードを語っていただきました。

 

Tribaluxeのブランドページにはこう書かれています。

 

「アクセサリーにできることって何だろう?」

 

アクセサリーを身にまとい、商品に込められた「Thats India!」なマインドに触れてみてください。思いもよらぬ素敵な体験が、あなたを待っているかもしれません。

取材・文・写真:小縣拓馬

写真協力:スプリング

 

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