<第4回>スーパーミニプラ「百獣王ゴライオン」開発者対談

<第4回>スーパーミニプラ「百獣王ゴライオン」開発者対談

<第4回>スーパーミニプラ「百獣王ゴライオン」開発者対談

バンダイ スーパーミニプラ

食玩・本格組み立てプラキット

[PR]株式会社バンダイ

 

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さて、今回はいよいよメインテーマであるスーパーミニプラ「百獣王ゴライオン」についてお伺いしていきたいと思います。その前に、「ゴライオン」というアニメ作品について教えてください。

 

▲スーパーミニプラ「百獣王 ゴライオン」/2018年8月発売予定(バンダイ)

TM and (C) WEP, LLC, under license to DreamWorks Animation LLC.

 

野中:

『ゴライオン』は1981年に放送された人気アニメ作品で、当時3〜6歳でちょうどアニメを見ていた人は、いまは40歳前後、といったところでしょうか。

 

▲スーパーミニプラ「百獣王 ゴライオン」(合体前メカライオン)

TM and (C) WEP, LLC, under license to DreamWorks Animation LLC.

 

平松:

「5匹のライオン型メカが合体するから『ゴライオン』。当時の主役メカ玩具である『DX超合金 未来獣合体ゴライオン』は、超合金ブランド史上最高の売上を記録しました。たてがみのないライオンが5匹、というデザインも珍しいですよね。メスライオンなんですかね?」

 

坂本:

「『若き獅子』だからたてがみが無い、という説もあるみたいですよ(笑)」

 

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「超合金魂」シリーズでも2016年に「百獣王ゴライオン」は発売され、ヒット商品となりました。

 

野中:

「実はヒットの裏には、『ゴライオン』が世界的コンテンツだという背景もあります。『ゴライオン』は『Voltron』というタイトルで北米を中心に放送(1984年〜)されており、いまもなおNetflixで新作アニメ(2016年〜)が配信されているんです。

 

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日本発の世界的ロボットキャラクターなのですね。

 

野中:

「はい。そして、海外のファンたちが喜んでくれた、というのが超合金魂「百獣王ゴライオン」のヒットの裏にはありました。」

 

◇◆◇◇

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ロボットヒーローへの憧れは世界共通ですね。個人的で恐縮ですが、私は幼少期に「Power Rangers」(1993年〜)にハマっておりました・・・。

 

野中:

「『Power Rangers』がアメリカでヒットしたのは、『Voltron』などのロボットアニメがアメリカに上陸してから約10年後の話です。おそらくちょっと上のお兄さん達は、『Power Rangers』の1作目に登場するメイン合体ロボ『大獣神』を見て、『あれ、ちょっとVoltronぽくね?』と思っていたのではないでしょうか(笑)。なにせ足が青と黄色で、つま先に獣の顔がついていますからね(笑)

 

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そう言われてみると、たしかに(笑)。今回のスーパーミニプラ「百獣王ゴライオン」も海外の「Voltron」ファンを意識されての商品化だったのでしょうか。

 

▲スーパーミニプラ「進化合体 大獣神」/2017年3月発売(バンダイ)

(C)東映

 

野中:

「昨年、スーパーミニプラ『大獣神』がアメリカで想定以上に売れたそうなんです。その成功事例を踏襲し、海外で売れるロボットはなんだろう、という議論の末、白羽の矢が立ったのが『ゴライオン/Voltron』でした。

 

平松:

「今回、生産を担当した中国工場を仕切っている方も、『Voltron』を幼少期に見ていたそうで。商品化が決まった時に、『個人的に商品がほしい!』と電話がかかってきたほどです(笑)」

 

野中:

「超合金魂の『百獣王ゴライオン』はハイエンドモデルなので、価格もそれなりに高く、なかなか手が届かない人もいる。だったら、もう少し手に取りやすい価格のプラキットにして、かつ、超合金魂では出来なかったデザインにしてみたらどうなるだろう、というのが企画当初に話していたことですね。

 

◇◇◆◇

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この企画の話がきたとき、最初にどのようなことを考えられましたか?

 

野中:

「私は『Power Rangers』1作目のオリジナル版である『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(1992年〜)の担当もしていたので、スーパーミニプラ『大獣神』が海外でも売れたと聞いた時は、自分がかつて携わった商品が未だに世界中で愛されているとすごく嬉しい気持ちになりました。そして、『大獣神』デザインのルーツの1つでもある『ゴライオン』に携わるチャンスもなかなか無いのかな、という思いでやらせていただきました。

 

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「大獣神」に携わった野中さんがデザインする「ゴライオン」は、ファンにとってはたまりませんね。商品をデザインされるときはアニメを必ずたくさん見るとおっしゃっていました。

 

野中:

「はい。なので、デザインする前に海外版のアニメも見ました。主題歌やメインテーマ曲が日本版とは異なるのですが、そうすると不思議と『ゴライオン』ではなく『Voltron』に見えてくるものなんです。

 

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なるほど。

 

野中:

「そしてバンダイ担当者との最初の打ち合わせで出した資料がこれです。」

 

▲デザイン検討用資料。左から超合金魂版(左)、スーパーミニプラ版のラフデザイン(中)、アニメデザイン(右上)

 

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さきほど、「超合金魂では出来なかったデザイン」とおっしゃっていました。

 

野中:

「『超合金魂』は、パーツ交換なしで合体変形を実現させるハイエンドモデルです。でも、当時のアニメデザインを見てみると、合体時にロボットの足になるライオンの頭がとても大きく描かれています。他にも、ライオン状態時の足が、合体ロボット時には描かれていなかったりする。パーツ交換なしの変形では、どうしても辻褄が合わない箇所が存在しているんです。」

 

 

野中:

「一方で『スーパーミニプラ』シリーズなら、シリーズ当初からパーツの組み換えがよしとされているシリーズなので、さきほど言ったような箇所もアニメデザインに近づけることができます。

 

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なるほど。アニメのイメージをより忠実に再現するデザインを目指されたのですね。

 

▲初期図面。野中さんが作成。

 

野中:

「そうですね。合体ロボットのプロポーションに関しては、世界中に『Voltron』ファンがいて、デザインイメージも昔とは変化しているので、その塩梅をどの程度取り入れるかを検討していくことになります。ここからがメガハウスさんの登場です(笑)

 

◇◇◇◆

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「デザインを変えずにはいられない」とおっしゃっていた坂本さんの登場ですね(笑)

 

坂本:

「野中さんの前で言うのも大変恐縮なのですが・・・(笑)」

 

野中:

「(笑)」

 

▲初期イメージ。坂本さんが作成。

 

坂本:

「野中さんがデザインされることを知らない段階からこの企画があることを聞いていたので、ゼロから好き勝手デザインしていました。海外販売を見据えて、近年のCG

アニメで描かれる『Voltron』らしい力強いデザインもありつつ、元祖である日本の『ゴライオン』らしい少しヒョロっとしたイメージも併せ持てるといいな、と。そこから野中さんのデザインがあがってきたので、若干調整させて頂いて・・・(笑)

 

平松:

「野中さんのデザインがくる前から、合体ロボットのプロポーションのアイデアも二人で出し合っていました。そして、野中さんが描かれたデザインをベースに、私たちの考えも加えて、プロポーション検討用の試作品を作りました。少しドキドキしながら野中さんとの初打ち合わせで、このサンプルを出したことを覚えています(笑)

 

 

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どこらへんがドキドキしたポイントだったのでしょうか?(笑)

 

平松:

プロポーションにメリハリをつけたというのが一番大きいですね。

 

▲平松さんが「ドキドキ」しながら出したという試作品(左)と、野中さんの初期デザイン(右)の比較。腰回りや膝などのメリハリが強調されていることがわかる。

 

坂本:

「たとえば胴の部分。アニメの設定では直線的なのですが、今回の商品にはくびれが入っています。これは近年のデザインテイストを取り入れた部分ですね。

 

平松:

「デザインとしてもそうですが、アニメで前かがみのシーンなども多く描かれていたりするので、腰回りの可動域を増やしたかった。それを意識すると、腰回りでパーツを分割する必要がありました。

 

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野中さんはこの試作品を見た時にどのように感じられましたか?

 

野中:

「全然ありだなと思いましたよ。今回の企画はかなり海外ファンも意識しているので、チームの議論の末、いまの最終的なデザインに落ち着いています。」

 

◇◇◇◇

今回のエピソードは、スーパーミニプラ「百獣王ゴライオン」開発におけるリアルな裏話をお届けしました。まさに「魂」の込もった商品であることが伝わりましたでしょうか?最終回は、みなさまに開発陣よりメッセージを語っていただきます。

 

To be continued <第5回>魅力満載!スーパーミニプラ「百獣王ゴライオン」

 

取材・文・写真・図:小縣拓馬

写真協力:株式会社バンダイ

 

 

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