<第2回>誕生5周年!ニッパー擬人化キャラクター「ニパ子」爆誕秘話

<第2回>誕生5周年!ニッパー擬人化キャラクター「ニパ子」爆誕秘話

<第2回>誕生5周年!ニッパー擬人化キャラクター「ニパ子」爆誕秘話

ゴッドハンド

ニッパーの開発・製造・販売

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前回>、アルティメットニッパーの商品ページをリニューアルされるいきさつまでお伺いいたしました。

 

 

高橋:

「アルティメットニッパー」の商品ページを考える上では、「注意書きをいかに読んでいただくか」というのが大きなテーマでした。加えて、メインで販売していた楽天市場では「商品ページは長くするべき」と言われていました。なので、その二つのテーマをクリアすることが至上命題だったんです。

 

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「注意表記を読んでいただく」と「商品ページを長くする」がテーマだったのですね。

 

高橋:

はい。そこで、長い商品ページと注意表記をどうやって離脱せずに読んでいただけるかと考えた時に、パッと思いついたのが「漫画」でした。商品概要を漫画で説明すれば、ストレスなく読んでもらえるだろうと思ったんです。

 

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たしかに。それであれば二つの条件をクリアできそうです。

 

高橋:

さっそく外部の会社に漫画制作を依頼してみたところ、予算以上の見積もりがきてしまい、「これは自分で作るしかない。。」という状況になりました。そこで、目をつけたのが「コミPo!」というCGで漫画を作るソフトでした。

 

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「自分で作ろう」という発想が、デザイン学校出身の高橋さんならではですね。

 

高橋:

いえ、その「コミPo!」というソフトは特別な技術は必要なくて、簡単に漫画が作れるんです。「これならいける!」ということで自費で購入しました。ダメだったら年賀状にでも使えばいいかな、というくらいの気持ちでしたね(笑)

 

◇◆◇◇

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そこから「ニパ子ちゃん」がどうやって誕生したのですか?

 

 

高橋:

「ニパ子」は5分くらいで誕生したキャラクターですね(笑)

 

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5分、ですか!?(笑)

 

高橋:

ソフトの中で「スターターセット」と「オプションセット」があるうちの「スターターセット」を購入したのですが、そもそも選択できるパーツの数が限られていました(笑)

 

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パーツを選んでキャラクターをつくっていく形式なのですね。

 

高橋:

そうですね。服はセーラー服とブレザーしかなかったから、とりあえず目立たなさそうな「白いセーラー服」を選び、靴も運動靴と上履きしかなかったから、なんとなく目立たない「上履き」を選びました。あと髪型はツインテールのパーツが「New!」と書いてあったので、とりあえず選んだら、「あれ、これ初音ミクっぽくね?」と。ここまでが2分くらいの出来事です(笑)

 

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(笑)

 

 

高橋:

そしてカチューシャパーツを見つけた時に、「あれ、これニッパーの刃っぽくね?」とつけてみました。これでツインテールが「ニッパーのグリップ」で、大きなカチューシャリボンが「ニッパーの刃」をモチーフとする「ニパ子ちゃん」が完成です(笑)

 

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まさか、そんな雑な誕生の仕方だったとは知りませんでした(笑)

 

高橋:

むしろ、「ニパ子」のあとに話し相手のキャラクターをつくったのですが、そちらの方が時間がかかりましたね(笑)。のちに、「ケロロ軍曹」のアニメーターとしても有名な小池智史さんにニパ子をリデザインしていただき、5年も続くキャラクターになりました。

 

◇◇◆◇

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「ニパ子」が商品ページに登場しただけで、一気に人気に火がついたのですか?

 

 

▲ニパ子が登場する漫画による商品説明

 

高橋:

商品ページを漫画に変更したのが金曜日の夜だったのですが、同時に「ニッパーの擬人化キャラが誕生!」といったプレスリリースを出していたんです。それがちょうど明日の6月28日(取材日は6月27日)でした。そしてその日は家に帰りました。

 

▲ニパ子公式ツイッターは、いまやフォロワー約4万人!

 

高橋:

そしたら翌日に友人から急に電話がかかってきて「お前なにしてんの?ツイッター見てみろ!」と言われ、ツイッターを開いてみるとタイムラインが「ニパ子」だらけになっていたんです(笑)

 

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それはすごいですね!

 

高橋:

プレスリリースを有名ニュースサイトが拾ってくれて、その記事をプラモデル業界で著名な方々が「俺も実はアルティメットニッパー使ってる」と拡散してくださったんです。それまで1日に数十件だった商品ページへのアクセスが、一気に100倍以上に跳ね上がり、アルティメットニッパーのページPVが1日3000件まで増えましたね。

 

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その話題が一過性で終わらなかったこともすごいですよね。

 

高橋:

「本当に商品の質が高い」ということがあったからこそ話題が継続したのだと思います。話題に便乗して試しに使ってくれた人たちが「これは本当に切れ味やばいぞ!」と口コミしてくれました。

 

 

高橋:

もうひとつ言うとすると、そうやって口コミをつぶやいてくださった人には全てこまめに返信をしていました。当時は「企業公式アカウント」が流行り出した時期で、企業公式から返信がくることがとても喜ばれたんです。「ニパ子はエゴサ(エゴサーチ)の鬼だ」という噂が広まるほどでした(笑)

 

◇◇◇◆

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そんな「ニパ子」の活躍もあり、いまでは御社の業績は右肩上がりです。

 

 

高橋:

ここまで成長できた背景には、プラモデル市場全体が右肩上がりだった、ということも大きく影響しています。ちょうど2014年・2015年の頃はヒット商品が連発したのに加え、海外の「爆買い」もピークを迎えた頃でした。「アルティメットニッパー」も売上の半分が海外の方、という時期があったほどです。

 

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なるほど。「時の運」も味方したということですね。しかし「ニパ子」は企業キャラクターというより、もはや業界全体の顔になっている印象すらあります。

 

高橋:

「ニパ子」の企業キャラクターとしての役割は5年前に登場した時点で終わっているんです。しかしながら、せっかくキャラクターとして生まれたのだから、「なんとかしてあげたい」というのが作り手の心情ですよね(笑)

 

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なにかここにも仕掛けがあったのですか?

 

高橋:

一発屋で終わっていないキャラクターを分析すると、「どこまでユーザーがイジって良いかを明確にする」という共通点が浮かび上がりました。なので、とにかくイジりやすいキャラクターにしよう、と。

 

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なるほど。

 

高橋:

「ニパ子」は版権料が基本無料で、直接申請していただければ誰でも公認アイテムとして売ることができるようにしています。なにせ白いセーラー服に白い靴で、色は青と肌色くらいしか必要ないので、とても描きやすい(笑)

 

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たしかに、描きやすそうなキャラクターです(笑)

 

高橋:

あとは、私自身もロボットやプラモデルが好きなオタクなので、「ニパ子」も純粋にオタクであることを全面に出して、普通にオタクっぽく情報発信したことで「ニパ子はにわかオタクじゃない」と共感していただけました(笑)

 

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たしかに、企業色が強すぎるとユーザーは冷めてしまいます。

 

高橋:

そうなんですよね。得てして企業キャラクターを運営している中の人は、実際はアニメや漫画が好きではなかったりするんです。それではユーザーにすぐにバレてしまいます。

 

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なるほど。好きなことを純粋に、自由に情報発信したことが人気の秘訣だったのですね。

 

 

高橋:

そういった意味では、いま「ニパ子」はゴッドハンドとは切り離して運営しています。あくまでホビー業界全体を盛り上げるキャラクターとして存在していて、ゴッドハンドの商品PRを手伝わされているという関係性なんです(笑)

 

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だからこそ、あらゆる企業とタイアップすることができているのですね。

 

高橋:

そうですね。「ニパ子」はホビー業界全体を盛り上げるキャラだからこそ、様々な企業様とコラボしたり、商品化もしていただくことができました。プラモデルが売れれば売れるほどニッパーも売れるので、ホビー業界にとって、ある意味「ニパ子」は闇の武器商人のような存在なのかもしれませんね(笑)

 

◇◇◇◇

ニパ子ちゃん(本名:セリーヌ・P・ニッパーヌ)。惑星コウグ出身の120歳。彼女の快進撃は果たしてどこまで続くのか?

 

次回、ゴッドハンド株式会社が見据える未来に迫ります。

 

To be continued <第3回>刃研ぎ職人集団「極」とともに、究極の工具を作り続ける

 

取材・文・写真:小縣拓馬

写真協力:ゴッドハンド

 

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