<第1回>配管から生まれた新感覚ブロック「チューブロック」の魅力

Tublock チューブロック
配管継手メーカー生まれの組立ブロック
配管継手メーカー生まれの、新しいカタチの組立ブロック「Tublock(チューブロック)」。「つなぐ・まげる・わける」ことのできる独特の機能と、配管ならではの美しいフォルムで、2016年の登場以来、日本のみならず海外にも多くのファンを抱えています。
今回のエピソードは、株式会社チューブロックの代表取締役・鈴木隆也さんに、チューブロックの魅力や誕生秘話について、<全2回>にわたって語っていただきます。
◆◇◇◇
>:
それでははじめに、チューブロックの概要についてお聞かせください。
鈴木:
色が5色、形が22種類の全110パーツで構成されていて、「つなぐ・まげる・わける」という3つの機能が特徴的な配管ブロックです。実際に世の中で使われている配管の意匠を生かしたデザインになっていて、組み合わせ次第で様々な表現をすることができます。
>:
実際にある配管のデザインを生かしておられるのですね。
鈴木:
私たちは配管メーカーなので、配管から発想してこのデザインになったのですが、お客様からは「意外とこういう丸いブロックは無かった」という声もいただいたりしています。
>:
お客様の層としてはお子様がメインですか?
鈴木:
3歳くらいから小学生までのお子様が中心ですね。でも意外と女子高生やお父さん世代の男性にも人気なんですよ。いわゆる理系的な要素が大人の方々にも好評を得ています。
◇◆◇◇
>:
大人というと、「工場萌え」する女性が増えているとも聞いたことがあります。
鈴木:
この「プラントセット」はそういった工場好きの大人の方々に向けた商品です!
>:
これは本当にリアルですね!
鈴木:
おかげさまで人気の商品となりました。チューブロックは大人から子供まで、ものづくりの楽しさを感じていただけるブロックです。
▲チューブを「つなぐ」
▲つないだチューブを「まげる」ことも可能
>:
たしかに、理系的なものづくり脳が刺激されそうです。
鈴木:
そうですね。我々は元々「配管継手メーカー」という、一般のお客様にはあまり馴染みの無い業種です。この「チューブロック」を通して、少しでもそういった仕事にも興味を持っていただけると嬉しいですね。
◇◇◆◇
>:
この「チューブロック」に込められた思いをもう少しお聞かせください。
鈴木:
「つながる楽しさを届けたい」と思っています。ブロックを通して子供と大人が一緒に遊んだり、配管生まれということで、ライフラインから世の中の仕組みを知っていただきたいなと思っています。
>:
そういった知育玩具的な要素は海外でも受け入れられそうです。
鈴木:
香港や台湾ではすでに導入が始まっていて、ドイツの玩具見本市にも出展させていただきました。特に香港などは、教育に対しての意識が高く、チューブロックを使ったSTEM教育ワークショップもスタートしています
>:
教育システムに新しいブロックが採用されるのはすごいことですね。
鈴木:
チューブロックは他の一般的なブロックと違って、つないだ後に動かすことができるのが特徴です。なので、専門学校や大学でも「ストップモーション・アニメーション」を勉強する際の教材として採用いただいたりしています。
◇◇◇◆
>:
ありがとうございます。ぜひ「チューブロック」が目指す将来的な目標についてもお聞かせください。
鈴木:
先ほどの話にもつながりますが、将来的にはエンジニアやクリエイターを育む商品にしたいと思っています。
>:
ものづくりに携わる人たち、ということでしょうか。
鈴木:
そうですね。チューブロックを通じて、「配管って何だろう?」と興味を持ってもらったり、「実際の配管を作ったり、つないだりする仕事にはどういう知識が必要なんだろう?」と考えるきっかけになってくれれば。そこから、将来的にエンジニアを目指すようなマインドを育てていければなと思っています。
>:
たしかに。「チューブロックで遊んだ」子どもたちが、将来配管メーカーで働くことがあると素敵ですね。
鈴木:
はい。実は身の回りに必ずある配管は、人々の生活に欠かせないものであり、ものづくりとしても奥が深いものです。こういった配管のブロックを通して、ものづくりや配管に少しでも興味を持つ方が増えてくれれば嬉しいですね。
◇◇◇◇
配管継手メーカーがつくる、配管ブロック「チューブロック」。ブロックを通して、「たしかに身の回りは配管だらけだ!」と気付かされます。次回、「チューブロック」の誕生秘話に迫ります。
To be continued <第2回>配管メーカーから「ブロック事業」が誕生した理由
取材・文・写真:小縣拓馬
【是非Episoze公式SNSのフォローもお願いいたします。】
Twitterはこちら
Facebookはこちら
Youtubeチャンネルはこちら
Instagramはこちら