<第1回>世界中が注目!山形生まれの木製ブロック「もくロック」誕生物語

<第1回>世界中が注目!山形生まれの木製ブロック「もくロック」誕生物語

<第1回>世界中が注目!山形生まれの木製ブロック「もくロック」誕生物語

もくロック MOKULOCK

山形生まれの木のブロック

山形生まれの木製ブロック「もくロック」。伸縮しやすい木製品にも関わらず、100分の1ミリ単位で精巧に加工されたつくりによって、世界中で注目されています。

 

今回のエピソードは、「もくロック」を製造販売されている株式会社ニューテックシンセイ代表取締役社長の桒原晃さんと、開発技術課長の山岸新司さんに、「もくロック」の誕生秘話や商品に込められた思いについて語っていただきました。(全3回)

 

◆目次◆

<第1回>世界中が注目!山形生まれの木製ブロック「もくロック」誕生物語

<第2回>木材を「100分の1ミリ」で加工する、山形の超精密ブロック工場に潜入!

<第3回>99%が輸入品の木製玩具業界で「メイドインジャパン」の技術力を証明する

 

◆◇◇◇

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まずはじめに、御社の概要についてお聞かせください。

 

 

桒原:

創業は1980年、今年で38期目の会社です。テレビに使われるプリント基板の組み立てから事業をスタートして以来、情報通信機器の組み立て・生産に関連する事業をメインでやってきました。従業員は約140名で、拠点も米沢市内に3拠点構えています。

 

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情報通信機器大手メーカーの国内工場が、ここ山形県米沢市に多くあるんですよね。

 

桒原:

そうですね。ここ米沢市は情報通信機器大手メーカーの協力工場がたくさんあり、日本中から生産技術を見に工場見学をする人が絶えないほど、「ものづくりの技術」が産業資源となっている地域です。我々もテレビやパソコン、プリンターなどの情報通信機器に加えて、産業機器の組み立てなど、幅広くものづくりに携わらせていただいています。

 

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そういった商材の生産は多くが海外で行われていると思っていました。

 

桒原:

たしかに一般市場向けの商材はほぼ海外で生産されていますが、企業向けに細かなカスタマイズが必要な商材は国内でも生産されているんです。

 

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とはいえ木製玩具、ブロックとは全く似ても似つかない商材ですね。

 

桒原:

そうですよね(笑)。「もくロック」に関しては、まったく経験の無いところから事業をスタートしました。でも山形の「ものづくりの技術」という産業資源と、「木材」という自然資源をかけ合わせた商材なので、ある意味自然な成り行きで誕生した商品とも言えるかもしれません。

 

◇◆◇◇

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では「もくロック」が誕生したエピソードをぜひお聞かせください。

 

 

桒原:

リーマンショック(2008年)を契機に、情報通信機器の業界も影響を受け、市場が縮小傾向になりました。また、テレビやパソコン事業を国内メーカーが海外勢に手放す事態が相次ぎ、生産拠点の海外シフトが急速に進んだんです。

 

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なるほど。海外勢が主導権を握ると、山形でものづくりをする意識が薄れそうです。

 

桒原:

おかげさまで今は生産を国内に戻す動きが増えて忙しくさせていただいていますが、当時はかなり危機感を感じていました。なので、大手メーカーに依存しない、自社主導の事業を持たないといけないと考え始めたんです。

 

>:

事業のアイディアは色々とあったのですか?

 

桒原:

まず前提として、ここ山形県米沢市でできる事業であることが条件でした。弊社のメンバーは東京に行くのも嫌がる人ばかりですので(笑)。

 

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(笑)。そこからこの地の「ものづくりの技術」という産業資源と、自然資源である「木材」に着目されたのですね。

 

桒原:

「山形らしさ」の感じられる事業アイディアを、若いメンバーを中心に色々と出しました。農業に関連する事業や、米沢にある山形大学工学部の先端研究を生かした事業、介護に関連する機器製造など、色々とアイディアは出たのですが、いずれも初期投資にかなり資金が必要となる事業ばかりでした。その中で現実的に投資をおさえながら始められる事業として、山形の「木材」を生かした知育玩具が浮上したんです。

 

◇◇◆◇

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知育玩具、といっても色々と選択肢がある中で、なぜ「ブロック」だったのでしょうか?

 

 

桒原:

やはり普通に切るだけで作れる積み木のような玩具では我々の良さが生かせません。我々が持っている加工機と技術を生かせそうものとして最初に思いついたのが「ブロック」でした。

 

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金属加工はされているものの、木材加工は初めてですよね?

 

桒原:

そうですね。なので最初はホームセンターで角材を買ってきて、試しに工場にあった加工機で試作してみました。そうしたら「意外と作れるな」、と(笑)。

 

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さすがの技術力ですね。

 

桒原:

金属と木材という素材の違いはあれど、精密な加工に関する技術はかなり生かすことができます。「100分の1ミリ」精度の切削加工機も手作りでゼロから作りましたし、加工工程の自動化も普段から「ネジを締めるロボット」などを作っているからこそ考えることができました。

 

◇◇◇◆

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そんなエピソードで生まれた「もくロック」ですが、商品に込められた思いをあらためてお聞かせください。

 

 

桒原:

「もくロック」が生まれた背景には「山形の資源を生かす」というコンセプトもありましたが、当時ちょうど私と技術責任者の子供が小さかったタイミングだったため、「子供たちにどうやって山形の資源を伝えるか」という思いが根底にはありました。

 

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ご自身のお子さんに、「山形の資源」を伝えたいという思いが「もくロック」と重なったのですね。

 

桒原:

新規事業を立ち上げるには、苦しいことがたくさんあることは事前にわかっていました。自分たちの子供たちが喜んでくれるものであれば苦しくても続けられるんじゃないかと思ったんです。

 

 

 

桒原:

「もくロック」にはすべて山形の木材を使っています。子供達に遊びを通して想像力を豊かにし、自然の魅力、山形の魅力を感じてほしい。そんな思いが商品を通して伝われば嬉しいですね。

 

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ありがとうございます。ぜひ「もくロック」が作られる過程をもう少し深掘りして皆さんに伝えたいと思います。

 

桒原:

そこは、事業立ち上げ時期から二人三脚で一緒に開発をしてきた開発責任者の山岸に聞いてみてください。みんなからは「工場長」と呼ばれてます(笑)

 

山岸:

よろしくお願いします。

 

◇◇◇◇

今回は山形の森から生まれた、自然の空気を感じるブロック「もくロック MOKULOCK」の誕生エピソードをご紹介しました。

 

 

次回、山岸さんに「もくロック」作りを支える技術力の秘密について語っていただきます。

 

To be continued <第2回>木材を「100分の1ミリ」で加工する、山形の超精密ブロック工場に潜入!

 

 

取材・文・写真:小縣拓馬

 

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